禁煙のこと

2020年4月1日から改正健康増進法が施行されました。これは望まない受動喫煙の防止を図るため、多くの人が利用する施設では一定の場所を除き喫煙を禁止するものです。これまでも分煙の取り組みは行われてきましたが、この法改正によりマナーからルールとなり、違反者には、罰則が課せられることがあります。なぜこのようなルールが決められたのかをしっかりと考えて行動してください。また、2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられましたが、喫煙は20歳からです。

喫煙マナー

学校の敷地内は禁煙

学校や病院などの施設では屋内は禁煙、その敷地内も必要な措置が取られた特定屋外喫煙場所を除いては禁煙です。紙巻たばこだけではなく、加熱式たばこでの喫煙も規制の対象になります。

喫煙は決められた喫煙室で

飲食店や宿泊施設、多くの人が利用する施設では喫煙専用室でのみ喫煙ができます。「喫煙専用室」では飲食が不可、「加熱式たばこ専用喫煙室」では加熱式たばこに限って飲食もできるなど、種類があります。

20歳未満は喫煙エリアへの立入禁止

20歳未満の人は、たとえ本人が喫煙しない場合でも、屋内・屋外を問わずすべての喫煙エリアへの立ち入りは禁止されています。バイト先の飲食店などでも同様です。

命を削ってまで喫煙しますか?

日本の寿命調査に基づいた研究によると、20歳よりも前に喫煙をはじめると、男性は8年、女性は10年も寿命が短くなるという結果が出ています1)。がんや虚血性心疾患をはじめ長期にわたって健康に影響があることを認識してください。
1)Sakata R, et al. BMJ. 2012; 345: e7093.

受動喫煙による健康被害

ニコチン

ニコチン依存の原因。血管収縮作用によって動脈硬化の原因にもなります。

タール

いわゆるヤニ。がんを引き起こす物質が数十種類含まれ、長期間にわたり喉や肺に留まり続けます。

一酸化炭素

血液の酸素運搬機能を阻害し、組織の酸素欠乏を引き起こします。動脈硬化の原因ともなります。

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